2017年11月11日土曜日

timepoint

アメリカでは紙媒体による情報提供が充実している交通事業者が多いですが、その中で路線ごとの時刻表、路線図、運賃などを一枚にまとめたRoute Mapがあります。

路線図の路線上にはバス停が描かれていますが、その中に①、②などの丸囲みの英数字で描かれているものがあり、凡例(Legend)にはtimepoint(time pointと書かれることもある)という説明があります。

Los Angeles MetroのRoute Map
こちらにPDF版があります

timepointとは、どういう意味でしょうか?
time=時間、point=点なので、直訳的には「時点」という意味のようにも思えます。時点といえば「昨日の時点では…」といった使い方をしますが、路線図上に描かれているとすると、ちょっとしっくりしません。また、あまり時点という言い方はしませんが、時を示す点という意味とも取れますが、端的にそれを示す日本語の単語って何でしょう。

New Orleans Regional Transit AuthorityはTime Point派
こちらにPDF版があります

さて、Route Mapをよく見てみると路線図上に描かれている①、②などと同じものが時刻表にも描かれているのを見つけられると思います。つまり、timepointは時刻表に書かれている地点を路線図上に図示したものと言えます。

時刻表のバス停名にもTime Pointを示す①~⑤

しかし、実際にバスに乗ってみるとわかりますが、バス停はもっとたくさんあることがよくあります。路線図上に①、②などと描かれていないところにもバス停があるのです。

そうです、Route Mapの時刻表とリンクしているバス停をのことをtimepointと呼んでいるのです。しかし、実際には描かれていないバス停にも停車するということは、逆に言えば路線図に描かれているバス停は一部が絞り込まれているということになります。

すなわち、timepointとは時刻表に書かれている主要なバス停のことになります。ですから、そもそもの英単語の意味には含まれていませんが、結果的にtimepointを「主要なバス停」と訳すのが日本人には通じやすいのではないかとも思います。

ちなみに、日本語の「主要な」という意味の英単語はmajorやprimaryがあります。ですから、major stopやprimary stopなどと書いても通じるのではないかとは思いますが、アメリカのRoute Mapではtimepointという表現が多いようです。

今回、timepointについて、幾つかの交通事業者のRoute Mapを見てみましたが、TriMet(Portland, OR)では別の表現だったので、参考にこちらも載せておきましょう。それはSchedule Stopという表現で、やはり時刻表に載っているバス停を示しているようです。

TriMetでは、Schedule Stopと書かれている
こちらにPDF版があります



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