2017年11月14日火曜日

2015年のアメリカ公共交通調査の旅

2回目のアメリカ公共交通調査の旅は、2015年6月19日から7月7日までの19日間、Orlando, FL、Buffalo, NY、Toronto, ON、St. Paul, MN、Minneapolis, MN、Seattle, WA、Vancouver, BC、Oakland, CA、San Francisco, CAなどを周りました。この年は、古い知人に会うことも旅の目的のひとつになったのですが、うまい具合にOrlando、Toronto、Minneapolis、Vancouverというまったく異なる4都市在住のため、これまでで最も広範囲な旅になりました。そして初めてのカナダへも行くことができました。

6月19日~22日 Orlando, FL
まず、New York経由でOrlandoへ行きました。Orlandoとその周辺にバスを運行しているのはCentral Florida Regional Transportation Authority(LYNX)でした。Orlandoにはディズニーの大きなテーマパークがあり、それ専用のバスも見かけましたが、残念ながら乗る機会はありませんでした。
22日午後にAmtrak Silver MeteorでNew Yorkまで行き、Buffaloへの列車に乗り継ぐ予定でしたが6時間以上遅れたため、別の列車を手配され、Buffaloのホテルにチェックインできたのは午前2時でした。大変な移動になりましたが、Amtrakの手厚いフォローにより、不安を感じることはありませんでした。



6月24日 Buffalo, NY
アメリカとカナダの国境に接しており、ナイアガラの滝のある街です。午前中は都心部で過ごし、午後はAmtrak Maple LeafでTorontoへ向かいました。途中、カナダへの国境を越えるのですが、いったん列車を降りて入国審査を受けました。



6月24日~26日 Toronto, ON
Toronto都心部にはバスとともに路面電車、地下鉄があり、いずれもToronto Transit Commission(TTC)が運行していました。それ以外に、GO Transitが運行する通勤バスも見かけました。
26日午後にTorontoからSt. Paulへ飛行機で移動しました。



6月26日~28日 St. Paul, MN、Minneapolis, MN
St. PaulとMinneapolisは隣り合った街であわせてTwin citiesと呼ばれています。両市でバスとライトレールを運行しているのがMetro Transitです。ライトレールのGreen Lineはふたつの市を結んで走っており、何度か乗る機会がありましたが、なかなか便利でした。
28日夜にAmtrak Empire Builderに乗ってSeattleへ向かいました。



6月30日~7月2日 Seattle, WA
本来であれば2泊3日の列車の旅でSeattleへ着く予定でしたが、7月2日の早朝にSpokane, WAの駅で起こされました。車両が故障したため、Seattleまで代行バスに乗り換えろという指示でした。眠い目をこすりながら急遽手配された感じの貸切バス3台に分乗しましたが、Amtrakの職員1名が同乗しており、不安は感じませんでした。貸切バスはハイウェイを走ってSeattleへ向かいましたが、意外なことがきっかけでアメリカで初の貸切バスでの移動体験になりました。途中、ガソリンスタンドで休憩しながらSeattleの街まで行きましたが、列車の予定時刻より早かったです。

Seattleの街は、川や海に挟まれた丘が連なったような地形のため景色が独特でした。ほかの街に比べて連接バスが多く走っていたように思います。また、丘の上の住宅地などへ向かう路線にはトロリーバスが使われていました。

もっとも驚いたのは、都心部の地下にバス専用のトンネルがあるのですが、ライトレールの線路も引かれており、バスとライトレールが共存しているという面白い眺めでした。
2日の朝に、Amtrak CascadesでVancouverへ向かいました。再び列車での国境越えでしたが、今回はVancouverの駅に着いてから入国審査でした。



7月2日~4日 Vancouver, BC
Vancouverも海に挟まれたような地形でした。都心部ではTransLinkがバスと新交通システムのような鉄道を運行していました。Seattleと同じように、トロリーバスが走っているのが印象的でした。
4日の早朝にVancouverからSeattleまで高速バスで移動し、Amtrak Coast StarlightでOaklandに向かいました。



7月5日 Oakland, CA
5日朝にOaklandに着きました。宿泊地は海を挟んだ対岸のSan Franciscoだったのですが、せっかくなのでOaklandの街も見ることにしました。OaklandのバスはAC Transitが運行していました。すでに燃料電池バスが実用運行されているのが新鮮でした。
夕方になって、BARTという地下鉄(海の下も通る)でSan Franciscoへ向かいました。



7月5日~7日 San Francisco, CA
San Franciscoは人生初のアメリカ旅行で訪れていたので懐かしかったです。San Franciscoも坂が多い街ですが、やはりトロリーバスをよく見かけました。都心部ではSan Francisco Municipal Transportation Agency(muni)がバスの他、旧型路面電車、ライトレールそして有名なケーブルカーを運行しています。それ以外にも、周辺から乗り入れてくるバス事業者がいくつかあるようですが、Golden Gate Bridgeを管理しているGolden Gate Bridge, Highway and Transportation Districtもバスを運行しており、通勤バスなどを頻繁に見かけました。

San Franciscoへ行った目的のひとつは、運行が始まって間もない新しい形の通勤バスであるChariotを実際に見ることでした。残念ながら、乗車券の買い方がよくわからず乗ることはできませんでしたが、朝の通勤時間帯にワゴン車で運行されるChariotを見ることができました。

7日午後に飛行機に乗り、Los Angeles経由で日本へ帰国しました。



2017年11月13日月曜日

2014年のアメリカ公共交通調査の旅

それまでも、Guamを含めてアメリカには5回訪れていましたが、いずれも一週間未満の短い滞在でした。本格的にアメリカの公共交通機関を調査するために渡米したのは、2014年5月24日から6月12日までの20日間が初めてでした。

Los Angeles, CA、Chicago, IL、New Orleans, LA、Washington, DC、New York, NYそしてSan Diego, CAの6都市を周りました。ほとんどの都市間の移動にはAmtrakの列車を使ったこともあって、それぞれの都市での滞在日数は2~3日程度と慌ただしいものでしたが、いろんな規模や地域の街を見ることができたのが良かったです。


5月24日~27日 Los Angeles, CA
日本から最初の滞在地は、Los Angelesでした。都心部の他に、HollywoodやBeverly Hillsへも行ってみました。Los Angelesは広大な街ですが、かなりの範囲をオレンジ色のMetro Busがカバーしていました。都心部など一部ではCity of Los Angeles Department of Transportation(LADOT)のDASHという愛称のバスも走っていました。一方でLos Anglels周辺にはいくつかの市には異なるバス事業者があり、それらもLos Angelesへ乗り入れているのを見かけました。
27日の夕方にAmtrak Southwest Chiefに乗り、Chicagoへ向かいました。2泊3日の夜行列車での移動でしたが、前半は西部劇のような茶色の景色、後半は畑などの緑の景色が延々と続き、アメリカの広大さを実感できました。
Metro #8430 NABI Metro 45C CNG
Los Angeles, CA / 2014.5.25
LADOT #02032 ElDorado National EZ Rider Propane
Los Angeles, CA / 2014.5.27

5月29日~5月31日 Chicago, IL
Chicagoのホテルはどこも満室だったため、北部郊外のEvanstonという街に泊まりましたが、そこは緑が多く居心地の良いところでした。Chicago都心部は高層ビルが立ち並ぶ摩天楼でしたが、その外側には3階建てぐらいのレンガ造りの古いビルがたくさん建っていて、レンガの茶色と街路樹の緑が印象的でした。都心部ではChicago Transit Authority(CTA)のバスや高架鉄道を運行しており、郊外ではPace Suburban Busも見かけました。
31日夕方にAmtrak City of New Orleansに乗り、New Orleansへ向かいました。
CTA #6509 NovaBus LFS
Chicago, IL / 2014.5.30
Pace #6066 Orion VI
Evanston, IL / 2014.5.31

6月1日~6月4日 New Orleans, LA
New Orleansは、それほど大きな街ではありませんでしたが、Regional Transit Authototyがバスと路面電車を走らせいました。また、Jefferson Transitのバスもときどき見かけました。
4日の早朝にAmtrak Crescentに乗り、Washington, DCへ向かいました。
RTA #223 Orion VII NG
New Orleans, LA / 2014.6.1
Jefferson Transit #417 Gillig BRT 40'
New Orleans, LA / 2014.6.3

6月5日~6月7日 Washington, DC
Washington, DCでは、Washington Metropolitan Area Transit Authority(WMATA)がバスと地下鉄を運行していました。また都心部にはDC circulatorという愛称の循環バスも運行されていました。
7日午後にAmtrak Northeast Regionalに乗って、New Yorkへ向かいました。
WMATA #5301 Neoplan AN460
Washington, DC / 2014.6.7
DC Circulator #1112 Van Hool A330
Washington, DC / 2014.6.6

6月7日~6月10日 New York, NY
New Yorkではラーメン屋があったので久しぶりの日本食を食べたのですが、そこで現地在住の日本人に会って、バスを調べているのならManhattanにあるPort Authority Bus Terminalと対岸のNew Jerseyにも行ってみることを勧められました。
Port Authority Bus Terminalは、郊外からの通勤バスや長距離の都市間バスなどが発着するバスターミナルですが、日本のバスターミナルとは比較にならないような大きさに圧倒されました。また、New Jersey Transit(NJ Transit)のバスにも乗ることができました。
10日午後に飛行機でSan Diegoへ向かいました。
MTA #5202 Nova Bus RTS-06
New York, NY / 2014.6.9
NJ Transit #5711 NABI 416.15
Hoboken, NJ / 2014.6.9

6月10日~6月12日 San Diego, CA
2010年以来、4年ぶりのSan Diegoでした。それまで未知の場所ばかりだったので、知った街への再訪は安心できるものがありました。前回は行かなかったSan Diegoの東側郊外へ行ったりしました。
12日早朝にAmtrak Pacific Surflinerに乗ってLos Angelesを経由して日本へ帰国しました。
MTS #309 New Flyer C40LF
San Diego, CA / 2014.6.11
Cajon Valley School District #508 Blue Bird
San Diego, CA / 2014.6.11





2017年11月12日日曜日

Amtrak

Amtrakは、アメリカ国内で長距離旅客列車を運行する鉄道事業者の愛称です。正式名称は、National Railroad Passenger Corporationといいます。

かなり強引ですが、日本の鉄道に置き換えると、国鉄時代の特急列車や寝台特急列車だけを運行している鉄道会社といったイメージに近いと思います。

東海岸と西海岸を南北に走る列車はある程度の本数を運行されていますが、東西に大陸を横断する列車はほとんどが夜行列車で1~2日に1往復程度の運行頻度です。

Pacific Surfliner
San Diego, CA / 2014.6.12

夜行列車の多くはChicago, ILから発着する感じで運行されており、現在は東海岸から西海岸まで直行する寝台列車は走っていませんが、Chicagoから西海岸までの列車はいずれも2泊3日という、日本では体験できないような長距離の列車です。

Southwest Chief
Kansas City, MO / 2014.5.29

飛行機や自家用車での移動が主流のアメリカでは、鉄道による長距離の移動は時間とお金に余裕のある人たちの限られたニーズのようで、上記のようにそれほど運行本数は多くありません。私も何度か乗りましたが、満員のこともあったので、需給バランスは悪くないのかもしれません。

以下、主な列車の名称と運行区間です。

中距離列車(昼行列車)
Acela Express Boston, MA~New York, NY~Washington, DC
Northeast Regional Boston, MA~New York, NY~Washington, DC
Amtrak Cascades Vancouver, BC~Seattle, WA~Eugene, OR
San Joaquins San Francisco, CA~Fresno, CA~Bakersfield, CA
Capitol Corridor Reno, NV~Sacramento, CA~San Jose, CA
Pacific Surfliner San Luis Obispo, CA~Los Angeles, CA~San Diego, CA
※Acela Expressは、日本の新幹線並みスピードの列車です。
※いずれも複数便の運行があり、一部区間の便もあります。

Acela Express
Boston, MA / 2017.7.30

長距離列車(夜行列車)
Silver Meteor New York, NY~Washington, DA~Orlando, FL~Tampa, FL~Miami, FL
Silver Star New York, NY~Washington, DA~Orlando, FL~Ocala, FL~Miami, FL
Crescent New York, NY~Washington, DC~Atlanta, GA~New Orleans, LA
Capitol Limited Washington, DC~Pittsburgh, PA~Cleveland, OH~Chicago, IL
Lake Shore Limited New York, NY/Boston, MA~Albany, NY~Cleveland, OH~Chicago, IL
City of New Orleans Chicago, IL~Carbondale, IL~Memphis, TN~New Orleans, LA
Empire Builder Chicago, IL~St. Paul, MN~Portland, OR/Seattle, WA
California Zephyr Chicago, IL~Denver, CO~Salt Lake City, UT~San Francisco, CA
Southwest Chief Chicago, IL~Albuquerque, NM~Los Angeles, CA
Texas Eagle Chicago, IL~St. Louis, MO~Dallas, TX~San Antonio, TX~Los Angeles, CA
Sunset Limited New Orleans, LA~Houston, TX~San Antonio, TX~Los Angeles, CA
Coast Starlight Seattle, WA~Portland, CA~Sacramento, CA~Los Angeles, CA

Sunset Limited
Tsuson, TX / 2016.7.5

https://www.amtrak.com/

2017年11月11日土曜日

timepoint

アメリカでは紙媒体による情報提供が充実している交通事業者が多いですが、その中で路線ごとの時刻表、路線図、運賃などを一枚にまとめたRoute Mapがあります。

路線図の路線上にはバス停が描かれていますが、その中に①、②などの丸囲みの英数字で描かれているものがあり、凡例(Legend)にはtimepoint(time pointと書かれることもある)という説明があります。

Los Angeles MetroのRoute Map
こちらにPDF版があります

timepointとは、どういう意味でしょうか?
time=時間、point=点なので、直訳的には「時点」という意味のようにも思えます。時点といえば「昨日の時点では…」といった使い方をしますが、路線図上に描かれているとすると、ちょっとしっくりしません。また、あまり時点という言い方はしませんが、時を示す点という意味とも取れますが、端的にそれを示す日本語の単語って何でしょう。

New Orleans Regional Transit AuthorityはTime Point派
こちらにPDF版があります

さて、Route Mapをよく見てみると路線図上に描かれている①、②などと同じものが時刻表にも描かれているのを見つけられると思います。つまり、timepointは時刻表に書かれている地点を路線図上に図示したものと言えます。

時刻表のバス停名にもTime Pointを示す①~⑤

しかし、実際にバスに乗ってみるとわかりますが、バス停はもっとたくさんあることがよくあります。路線図上に①、②などと描かれていないところにもバス停があるのです。

そうです、Route Mapの時刻表とリンクしているバス停をのことをtimepointと呼んでいるのです。しかし、実際には描かれていないバス停にも停車するということは、逆に言えば路線図に描かれているバス停は一部が絞り込まれているということになります。

すなわち、timepointとは時刻表に書かれている主要なバス停のことになります。ですから、そもそもの英単語の意味には含まれていませんが、結果的にtimepointを「主要なバス停」と訳すのが日本人には通じやすいのではないかとも思います。

ちなみに、日本語の「主要な」という意味の英単語はmajorやprimaryがあります。ですから、major stopやprimary stopなどと書いても通じるのではないかとは思いますが、アメリカのRoute Mapではtimepointという表現が多いようです。

今回、timepointについて、幾つかの交通事業者のRoute Mapを見てみましたが、TriMet(Portland, OR)では別の表現だったので、参考にこちらも載せておきましょう。それはSchedule Stopという表現で、やはり時刻表に載っているバス停を示しているようです。

TriMetでは、Schedule Stopと書かれている
こちらにPDF版があります



2017年11月10日金曜日

Union Station

アメリカには、Union Stationと呼ばれる駅がいくつかあります。unionには結合、連合といった意味がありますが、Union Stationは複数の鉄道やバスなどの交通機関が乗り入れている比較的大きな規模の駅です。東京でいえば、東京駅、新宿駅、渋谷駅、池袋駅などが似た形態だと思います。

今回は、私が訪れたことのあるUnion Stationについて紹介したいと思います。

Los Angeles Union Station


 Amtrak
  Pacific Surfliner, Coast Starlight, Southwest Chief, Sunset Limited, Texas Eagle
 Metrolink
  Antelope Valley Line, Ventura County Line, San Bernardino Line, Riverside Line,
  Orange County Line, 91 Line
 Metro
  Subway: Red Line, Purple Line
  Light Rail: Gold Line
  BRT: Silver Line
  Local Bus: 40, 68, 70, 71, 76, 78, 79, 378, 442, 487, 489
  Rapid Bus: 704, 728, 733, 745, 770
 Foothill Transit
  Silver Streak, 481, 493, 497, 498, 499, 699
 LADOT
  DASH B, D, DASH Lincoln Heights/Chinatown
  Commuter Express 431, 534, Union Station/Bunker Hill Shuttle
 AVTA
  785
 City of Santa Clarita Transit
  794
 OCTA
  701
 Big Blue Bus
  10
 Torrance Transit
  4
 LAX FlyAway
  Los Angeles International Airport
 BOLT BUS
  Barstow CA, Freson CA, Las Vegas NV, Oakland CA, San Francisco CA,
  San Jose CA

ヤシの木がCaliforniaらしい
Los Angeles, CA / 2017.8.2
天井の高い待合スペース
Los Angeles, CA / 2017.8.2

Chicago Union Station


 Amtrak
  Cardinal, Hoosier State, Capitol Limited, Wolverine Service, Blue Water, Pere Marqette,
  City of New Orleans, Illini, Saluki, Lincoln Service, Illinois Zephyr, Carl Sandburg,
  Hiawatha Service, Empire Builder, California Zephyr, Southwest Chief, Texas Eagle
 Metra
  Milwaukee District North Line, North Central Service, Heritage Corridor, BNSF Railway,
  SouthWest Serivce, Milwaukee District West
 CTA
  Bus: 1, 7, 28, 60, 124, 125, 126, 156, 157

都心部にあるUnion Station
Chicago, IL / 2014.5.29
重厚な雰囲気の待合スペース
Chicago, IL / 2014.5.29

Washington DC Union Station


 Amtrak
 Metro
 circulator
 MARC
 VRE
 BOLT BUS
 megabus
 WashingtonDeluxe
 Peter Pan Bus
 Greyhound

首都らしい外観のUnion Station
Washington, DC / 2014.6.7
地下には高速バスターミナルも併設
Washington, DC / 2014.6.6

Denver Union Station


 Amtrak
 RTA

TRAVEL by TRAINのネオンサインが印象的
Denver, CO / 2017.7.27
地下には大規模なバスターミナル
Denver, CO / 2017.7.28

Portland Union Station


 Amtrak
 TriMet
 Greyhound

遠くからでも塔が目立つ駅舎
Portland, OR / 2017.7.25
構内の案内がネオン風なのがアメリカらしい
Portland, OR / 2017.7.25

2017年11月9日木曜日

LAX FlyAway

Los Angeles International AirportとLos Angeles Downtown(Union Station)、Hollywood、Long Beachなどを接続している空港バスです。白い車体にスカイブルーの大きな文字でFlyAwayと書かれているので、遠目にもよくわかります。

Union Station行きのLAX FlyAway
Los Angeles, CA / 2014.5.25

2014年の渡米時にLos Angeles International AirportからLos Angeles Union Stationまで乗車しましたが、運賃の支払い方法がユニークでした。乗車時には運賃を支払うことなく、Union Stationで下車後にクレジットカードで支払うというものでした。クレジットカードでの支払いが普及しているアメリカらしい方法だなと思いました。

また、2017年10月からは、Los Angelesエリアの公共交通で利用できるTAP cardというICカードでの支払いにも対応したとのことです。

運行されている車両は路線によって使い分けられているようですが、利用者の数によるのか、大型車や中型車などを見ることができます。

Long Beachへの便はやや小さめな車両
Long Beach, CA / 2016.7.8
空港などでは紙媒体の案内書を配布していますが、PDF版はこちらです。

2017年11月8日水曜日

North County Transit District(NCTD)

San Diego, CAの北部エリアで路線バス、通勤鉄道などを運行している交通事業者です。NCTDとも呼ばれています。

通勤鉄道はCoasterという名称でSan Diego, CAとOceanside, CAを約1時間で結んでおり、主に平日の朝と夕方に走っており、休日は本数が半数以下に減ります。なお、同じ線路にはSan Diego, CAとLos Angeles, CAを結ぶAmtrak Pacific Surflinerも運行されています。列車はディーゼル機関車が牽引する2階建ての客車で構成で、進行方向によっては機関車が後ろから押す形になります。2010年に乗る機会がありましたが、東北新幹線に走っているMaxに近い乗り心地だった記憶があります。

Coasterを牽引するディーゼル機関車
San Diego, CA / 2010.7.14
2階建ての客車が使われており、こちらが先頭になることもある
San Diego, CA / 2010.7.14
車内には向い合いシートが並んでおり、テーブルも付いている
Carlsbad, CA / 2010.7.15
Carlsbad Poinsettia Stationに到着するCoaster
Carlsbad, CA / 2010.7.15

太平洋に沿って走るCoasterの車窓
Del Mar, CA / 2010.7.15

Oceanside, CAから内陸へ向かうSprinterというライトレールも運行しています。電車ではなく気動車が使われているそうです。

CoasterとSprinterの沿線に約30路線のバスも運行しており、Breezeという愛称がついています。やはり2010年にRoute101に乗りましたが、太平洋の海岸に沿って走る路線で景色を楽しむことができました。そして、FLEXというデマンド運行のバスも4路線あります。
NCTD #1118 New Flyer D40LF
San Diego / 2010.7.15
NCTD #2105 Thomas Dennis SLF 232 CNG
Carlsbad, CA / 2010.7.15
太平洋に沿って走るRoute 101の車内から
Encinitas, CA / 2010.7.15

鉄道もバスも、ブルーとライトグリーンの塗装でイメージを統一しています。

事業者情報
 North County Transit District
 Oceanside, CA
 http://www.gonctd.com/

乗合バス車両数
 2017年 205台
 2016年 203台
 2015年 207台
 2014年 161台
 参考文献 Metro Magazine

Social Distancing

最近、耳にする機会が増えました。新型コロナウイルスの感染を防止するために「人と人とが接近することなく距離を保ちましょう」という意味で使われますが、バスや電車に乗車したときに、車内が混みあってきたりすると、それが難しくなってしまいます。 最近、日本でもバスの運転手さんのすぐ後ろ...