しかしながら、片方にしかないものやストレートには訳しにくいものなどもあります。
たとえば発音(母音・子音)は、片方にしかないものがあります。日本語では外来語をカタカナで書きますが、英語にしか存在しない発音をカタカナで書くためには、似ていると思える発音を割り当てるしかありません。
それから、日本語と英語は言語が異なるとともに、使っている人たちの文化や歴史も異なります。たとえば食べ物には日本独特のものがいくつもあります。外国人と一緒に居酒屋へ行ったことをイメージするとわかりやすいと思いますが、おでん、こんにゃく、かまぼこなどを外国人に説明することが難しいというのは想像できるのではないかと思います。
また、単語の意味も日本語と英語で一対一というものより、その単語が持ついくつかの意味の一部やニュアンスの幅の一部が一致するような場合も多いですし、いっぽうで同じことを意味する単語が複数あることも珍しくありません。
このようなことを踏まえて、ここでは以下のような場合は英語(アルファベット)標記をしていこうと考えています。
■地名
New York, NYなど、アメリカで一般的な都市名とその後ろに州名(2文字に短縮したもの)を書くようにしようと思います。例外的に国名であるアメリカは片仮名で書きます。これは英語ではUnited StatesやUSと書かれることが多いようですが、日本ではアメリカという言い方が一般的なので、そのほうがわかりやすいと判断しました。
■事業者名
ときどき、ニューヨーク市交通局のような和訳された表現を見かけることがありますが、各事業者が公式に日本語名を決めているわけでもないと思われますので、ここではオリジナルを名称をそのまま標記することにします。
■路線名
Green LineやRoute 62などをグリーン線、62系統などと日本語表記に置き換えることも可能かもしれませんが、ここでは現地の名称を尊重して、そのまま書くようにします。
■サービス名
たとえば、Rapid Expressをラピッド・エクスプレスと片仮名で書くことも可能ですが、前述のようにうまく書き換えられない発音もありますので、アルファベット表記とします。
というわけで、アルファベットが多めで少し読みにくく感じられるかもしれませんが、よろしくお願いいたします。
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