2017年11月4日土曜日

Daylight Saving Time

日本では、夏時間とかサマータイムと言われることが多いように思いますが、日照時間の長い季節に時計を1時間早めることで、明るい時間帯を有効に使おうという仕組みのことです。アメリカでは一般的にDaylight Saving Timeと呼ばれているようです。

日本でも昭和20年代に6年間だけ実施されたそうですが、その後定着することはなかったので、多くの日本人は夏時間を体験することがなく、名前は知っていても実際にはどんな感じなのかイメージを持ちにくいかもしれません。

これまで、私がアメリカに行く時期にしたのは初夏(年によって前後しますが5月後半から8月前半のどこか)でした。その理由のひとつが夏時間の活用でした。アメリカは、場所にもよりますが治安のよくないところがあります。旅行前にある程度は調べることができますが、現地で路線バスに乗ったりするので、どんなところを通るのかを事前にすべて把握することは難しいです。そんな中で、明るい時間帯であれば暗い時間帯に比べれば安全性は高いだろうと思いますし、街並みも見やすいので早目の判断ができるのではないかと考えました。そうすると日照時間の長い時期で、しかも日没が遅いほうが有利なわけです。

また、場所にもよりますが、夏時間だと日没が午後8~9時になります。たとえば移動後にホテルにチェックインするのが午後4時ぐらいであれば、その日のうちに都心部などを歩いてみて街の雰囲気を知ることなどできるのはメリットのひとつだと思っています。いっぽうで、ホテルに帰ってきて2~3時間経つと翌日になってしまうので、寝る時間が短くなってしまうような印象もありましたが(夜型の人には朝が使いにくいかもしれません)。

午後8時を過ぎてからの日没
Washington, DC / 2014.6.5

さて、夏時間は一年中実施されているわけではないので、標準時間と夏時間を切り替える日が年に2回あります。3月の第2日曜日(夏時間の始まり)と11月の第1日曜日(夏時間の終わり)がその日で、2017年は3月12日と11月5日が該当します。いずれもこの日の午前2時に時計を前後させますが、春は1時間進めるのでspring forward、秋は1時間遅らせるのでfall backと言われています。

公共交通であるバスや電車は時刻に合わせて運行されていますから、深夜ではありますがこの時刻をまたいで走る便もあるわけです。また、夏時間と標準時間が切り替わった翌日に時計を直し忘れてバスや電車をを乗り間違えることがないように、インターネット上では切り替えの数日前から、それを喚起する案内をあちこちで見ることができます。

Central Florida Transportation AuthorityのFacebookページに
掲載されたDaylight Saving Timeの終わりを喚起する記事

寝台列車を運行しているAmtrakの時刻表の巻末にも、夏時間と標準時間が切り替わるときの列車の運行についての説明が出ています。

Amtrakの時刻表に記載されている夏時間と標準時間が切り替わるときの案内
時刻表は公式サイトからPDF版を入手できます

なお、アメリカ全土で夏時間を実施しているわけではなく、Arizona州やHawaii州など、1年を通して標準時間のところもあります。

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