2017年11月7日火曜日

英語を勉強するなら公共交通

テレビを見ていると、英会話の教材のコマーシャルをよく見かけます。英語を勉強したい、話せるようになりたいと思っている日本人が少なからずいるということでしょうか。

英語を勉強する方法は、英会話の教材を買う、英会話学校に通う、ラジオの英会話番組を聞く、英字新聞や英語小説を読むなどいろいろあります。人によって何が適しているのかは違うでしょうから、自分に合ったものを選べば良いと思いますが、私がお勧めなのはアメリカなど英語圏の公共交通のウェブサイトを読む方法です。

特に英語が得意ではなくて、語彙力も多くない人にお勧めです。そして、公共交通に興味を持っている方なら尚更です。以下、公共交通のウェブサイトのメリットを書いてみます。

・メリット1 …出てくる単語の数が少ない
以前、どこかで聞いたのですが、英語を読むときに、ひとつの文にわからない単語が3つ以上あると、読む気が失せてしまうらしいです。たとえば新聞だと記事によっていろいろな内容のものが載っています。政治、経済、スポーツ、社会などなど。それぞれに出てくる単語が違ってくるので、いろんな記事を分け隔てなく読もうとすると、かなり広範囲な語彙力がないと上に書いたように読み気を失ってしまいがちです。公共交通のウェブサイトであれば、乗り方や運賃、時刻表など限られた範囲の内容なので、出てくる単語も限られていて、ある程度読んでいれば知らない単語が減っていくでしょう。読んで理解できた時の喜びは英語の勉強を続けていくモチベーションになります。

・メリット2 …知っていることだから理解しやすい
公共交通を使うことは、国や事業者によって多少の差異はあるかもしれませんが、大きくは変わりません。ほとんどの人は日本で公共交通を使った経験があるので、英語の説明でもある程度想像しながら読むことができると思います。へんに頓智の利いた話が出てくるわけでもありません。まったく意味の想像できない文を読むのは辛いものです。

・メリット3 …海外旅行するなら必要な情報のひとつ
英語を勉強したいということは、おそらく海外旅行へ行きたいという思いもあるのではないでしょうか。海外旅行ということは、まず飛行機に乗るわけですし、現地でも少なからず公共交通を使う可能性があります。英語の公共交通のウェブサイトが読めるようになっていれば、そんなときに困らなくて済みます。

・メリット4 …たくさんある
ひとつの公共交通のウェブサイトの内容はそれほど多くはありませんから、読めるようになるのに時間はかからないと思います。そうしたら、別の都市の公共交通のウェブサイトを読んでみると良でしょう。ウェブサイトの構成や内容は似ているので、そんなに苦労することなく読めると思います。その感覚は、自分でも英語が読めるようになったという自信になり、もっといろいろ読んでみたいというモチベーションになるのではないでしょうか。いっぽうで、細かい表現が違っていることを発見したりして、同じ内容に対して複数の言い方があることを理解できたりもします。こういう発見ができたときも嬉しいものです。

いくつかの公共交通のウェブサイトが読めるようになれば、少なからず語彙が増えていると思います。そうなってくると、新聞などいろんな内容が書かれたものを読むことの苦痛感が下がっているのではないかと思います。

この画面は、Chicago Transit Authority(CTA)のウェブサイトのバスの乗り方を説明している部分です。

Chicago Transit Authorityのウェブサイトの一例
本文はこちらにあります

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